買う気がなくても試乗したっていいじゃない!

車のスピードメーター 車選び
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車のスピードメーター

車の購入を検討する際、試乗ってしていますか? まだ具体的に決まっていないから、もう少し考えてから・・・。

試乗しちゃうとグイグイ売り込まれたりしない? 買う気がないので試乗するのが気が引ける?

具体的に車種が決まってからは、もちろん試乗はするでしょうが、それでは色々と勿体ないですよ! 買う気が全くなくても、試乗はどんどんするほうがお得です!

買う気がなくても試乗したほうがいい理由

全く買う気がないのに、試乗したい! と切り出すのは、なかなか勇気が要りますよね。でも、試乗はどんどんしたほうがいいのです。

目が肥える

大きな車から小さな車、高級車から普及帯の車、様々な車を見て、触って、運転してみることは、自分自身の、「車を見る目」を養うのに、効果絶大です。

もう買うことがほぼ決まってしまってからの試乗は、なんの役にも立ちません

カタログを見て、セールスから言葉巧みに説明を受けて、そうこうしているうちに、気持ちが買うことに向かってしまうと、その車種に対する「ひいき目」から、正常な判断はできなくなってしまいます。

そんな状態で試乗しても、よほど走りが悪くない限り、「ふ~ん、いいね!」という感想しか出てきません。

様々な価格帯、車格の車を乗り比べてみれば、どういうところにコストをかけていて、それはどんな効果をもたらすのか、そういったことが見えてきます。

軽自動車を検討しているから、軽だけ試乗する。 これでは軽自動車のメリット・デメリットが見えてきません。

大排気量の高級車にも試乗したことがあれば、軽自動車の非力さも体感できますし、逆に小回りの良さも実感できるでしょう。

試乗車に限ったことではありませんが、いろいろな車に乗ってみることは、自身の目を養うことができ、公正に車を比較・検討するのに必ず役立ちます。

運転技術が向上する

技術と言っても、純粋なテクニックのことではありません。 高々10分、20分の走行でテクニックは磨けません。

ではどういった運転技術が向上するのでしょうか?

様々な車種の車に乗ってみると、自分の車との違いがはっきりわかります。加速性能、ブレーキ性能、視界、などなど。

普段、道を走行していて、周りを走っている他車に乗ったことがあれば、自分の車と比較して、「あの車はブレーキ性能が良い」「加速はこのくらいかな?」「後方の視界はイマイチだったな」といったことがわかります。

前を走る車が、自車よりもブレーキ性能が良ければ、万が一のとき追突しないように車間を開ける。

あの車は斜め後方の視界が悪いから、こちらに気づいていないかもしれない・・・こういったことが把握できれば、スムーズに安全に、街中を走ることができます。

そういう意味でも、多くの車に試乗して、知識を蓄えることは、無駄ではありません。

メーカー(ディーラー)側にもメリットが!

買う気がないのに試乗させる。売る側にとって、時間の無駄とも思えることですが、実はそうでもないかもしれません。

SNSなどのメディアが発達している現在、「新型○○、試乗してきたよ!」といった投稿だけでも広告としては効果があるでしょうし、簡単なレビューや感想、写真などが投稿されれば、効果は更に高まるでしょう。

また、率直な意見は、これからの車開発に役立つことになるかもしれません。

そういう取り組みをしているところがあるのかは知りませんが・・・。

試乗する際のポイント

では、実際に試乗する際のポイントについてみていきましょう。

まずは予約

ディーラーは意外と一日の予定がギッシリ詰まっています。いきなり飛び込みで「試乗させてください!」と来店されても、試乗車の空きがないかもしれません。

また、希望する車種が無いこともあります。

まずはwebサイトや電話などで、希望の車種はあるか?を確認し、事前に予約を入れましょう。ほとんどのメーカーサイトで、試乗車検索ができるかと思います。

「○○(車種・車名)の試乗がしたいのですが・・・」

と伝えれば、快く案内してくれるでしょう。

実際に見るべきポイント

ただ漠然と街中を乗り回すだけでは意味がありません。どういったことに注目すればいいのか、簡単ですがご紹介します。

・全てのシートに座ってみる

これは試乗車でなくても、展示車でもできることです。

運転席に座り、ハンドルやシートの調整をしたら、一旦運転席から降り、助手席や後部座席に座ってみます。

シートの座り心地や質感など、同乗者がどう感じるのか、イメージしてみましょう。

もう一度運転席に戻ったら、触れるところは全て触ってみます。

  • 質感はどうか?
  • お手入れしやすいか?
  • 収納の使い勝手は?
  • メーターパネルやナビの見やすさは?

走行中ではなかなかじっくりと見られない部分をチェックします。

・車両感覚の確認

車両感覚は慣れの部分が大きく、すぐに身につくものではありませんが、それでも出発前に確認しておいたほうがいいでしょう。

具体的には、車両の四隅に順番に立ってもらいましょう。セールスマンに(笑)

前後の端と左右の側面の交わるポイントに立ってもらい、運転席からどう見えるか、一応確認しておきます。

車幅ギリギリを通すような試乗コースはないでしょうけど・・・。

・ブレーキの感覚

普段乗り慣れている車と、確実に違うのがブレーキの感覚です。試乗コースに出たら、最初はある程度余裕をもってブレーキを踏みましょう。

カックンブレーキになるかもしれませんし、逆に全く効かない!と感じるかもしれません。

短い試乗時間内で、できるだけ早く、ブレーキに慣れることが重要です。

・運動性能はどうか?

都市部などでは難しいかもしれませんが、アクセルを踏み込んだときのレスポンス(応答性)や加速の度合い、ハンドルを切ったときの感覚など、抽象的でいいので、身体に覚え込ませます。

様々な車を試乗するうえで大切なのは、操作量をある程度一定にすることです。

アクセルを踏む量も、同じ踏み込み量で、力強く加速する車もあれば、まったく加速していかない車もあります。

加速しないから・・・と、ついついアクセルを多めに踏んでしまいがちですが、最近の車はタコメーター(回転計)がないものも増えてきました。

アクセルを多めに踏んで出た加速感も、タコメーターがないと余力があるのかないのか、わかりません。(音である程度はわかるでしょうけど)

自車との比較ではなく、ある程度広い範囲で比較できるような、感覚というか基準を、自分なりに決めておくと良いでしょう。

やりすぎに注意

いくら双方にメリットがあるからといって、一つの店舗に毎週のように行っては、片っ端から試乗するようなことは避けたほうがいいかもしれません。

ディーラー側も時間とコストをかけているわけですから、購入意欲の低い客に対して、良い印象はないでしょう。

長年付き合っているディーラーなら、かなりの無理は聞いてくれますが、そうでなければ、店舗を変えるなり、期間を空けるなり、配慮は必要かと思います。

それでは、良きカーライフを。