アクセルとブレーキを踏み間違わなくても暴走する?自動車の危険性を再認識しよう

   

虫眼鏡でみるミニカー

この記事は、以前に書いた記事に寄せられたコメントをご紹介して、自動車(とくにAT車)の危険性を再認識していただくための記事です。

私自身、「アクセル・ブレーキ踏み間違い事故」に関しては「そんなことが起こるなんて信じられない!」と感じている一人です。

ちなみに私は妻のAT車やほかのAT車も運転する機会はありますが、主に運転するのはMT車です。

最初に申し上げておきますが、ここに記載する内容は私が体験や実証した事象ではないため、情報の正確性を保証できません。 また、内容に興味をもっていただくのは結構ですが、実証・検証はおやめください。

一切の責任はとれませんし、ご自身のみならず周囲や第三者に危害が及ぶ恐れがあるためです。

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事の発端は過去記事にいただいたコメント

近年よく見聞きするようになった「アクセル・ブレーキ踏み間違い事故」に関して、「信じられない」という思いを持ちつつも、私なりの考えを何度か記事にしました。

そのなかで多くのコメントをいただきまして、現在もやりとりは続いているのですが、コメント欄だと文字サイズも小さく、あまりにも長くなってきたため、要点をまとめてここでご紹介します。

前略

バック時、何かのギャップで後輪がロックすると、少しアクセルを踏み足すだけで、燃料が急噴射し轟音と供に車が急発進し、体が前のめりになります。ギャップを脱しても、意に反してアクセルを床まで踏み込む事になり、暴走し始めるのです。普通の人では、暴走する加速度の加重でアクセルから足を浮かす事ができません。

以下略

当ブログ記事に寄せられたコメントより引用

車に大勢乗車していたり、重い荷物を積んでいたり、といったときに、登り勾配や段差に進入すると、AT車のクリープ現象だけでは前に(あるいは後ろに)進めなくなることがあります。

その状態から進もうとしてアクセルを踏み足すわけですが、ほんの少しの踏み足しでも、勢いよく車が動き出し、それがバックの場合は急加速によって身体が前のめりになり、さらにアクセルを踏んでしまい、結果として暴走に繋がる・・・というものです。

私も暴走とまではいきませんが、必要以上に急発進したことは経験があります。勾配がきつければきついほど、そういう傾向にあるのではと感じます。

いただいたコメントの文面から、状況は大体想像できるのですが、こればかりは再現のしようがありません。 個人個人でペダルの踏み方は違いますし、車種だって異なります。

恐らくですが、ここで言うAT車とは、一般的に広く普及している「トルコン式AT車」のことを指していると思います。構造の異なるハイブリッド車にまで当てはまるかどうかはわかりません。

その後、話は脱線しつつも、「意図しない暴走」をする条件をまとめていただきました。

前略

普通に運転している限り、その限界は潜在化して、暴走事故に至る事はありません。耳寄りの話として、まとめましたが、次に述べる悪条件が3つ重なると、突然顕在化し、恐怖の暴走が、一瞬にして始まる事を。

中略

3つの悪条件とは、AT車にて、

  1. 乗車定員の割に、エンジン定格出力あまり大きくない車両で、
  2. 乗員や、荷物を(車検証の範囲で)目一杯乗せて、
  3. 急な登り勾配や、縁石や車止めの段差とか、溝等のギャップを超える時、ストールしてアクセルを踏み足すとき、急発進します。

以下略

当ブログ記事に寄せられたコメントより引用

私が思うに、これら一連のコメントに嘘偽りはないと思います。ただ、私には再現は難しいと思います。車種・状況までは再現できても、アクセルの踏み方は個人個人で感覚が違いますから。

いくら言葉(文面)で「そっと踏んだだけで」と言われても、コメントをくださった方の「そっと踏む」と私の「そっと踏む」とでは、踏み込み量も違うかもしれませんし、踏むスピードも違うかもしれません。

体験したことのない事をブログ記事にするような無責任なこともできませんので、「こういうこともあるかもしれない」というニュアンスでしか書けないのが歯痒いところですが・・・。

「欠陥があるAT車」と「AT車の根本的な欠陥」という認識のズレ

一連のコメントのやりとりでいつまでも平行線のままなのは、少し認識(考え方)にズレがあるのではと感じています。もちろん、どちらが正しいか?といった類のものではありませんので、その部分の言及は避けますが。

コメント主様の主張「意図しない急発進が起こるのは欠陥」

操作するドライバーの意思・意図に反して、急発進する車は欠陥というお考えです。

これに関しては異論はありません。ペダルを踏み間違わなくても、アクセルに足を乗せただけで猛ダッシュする車は怖くて乗れません。

たとえ限定的なシーンでも、誰でも(免許所持者に限る)安全に使うことができるように設計しなければなりません。

ですが、私の考え方はほんのちょっと違います。

私の主張「何もしなくても動くのがそもそも間違い」

AT車でもセレクターをDやRに入れなければ動きませんが、そこに入れてしまえば何の操作をしなくても動き続けます。おまけに緊急時に動力を停止、あるいは動力源から遮断するすべがありません。

機械の設計者から言わせてもらえば、「ありえない設計」です。エンジン制御やトランスミッション制御以前の根本的な間違いなんです。

事故を起こしたときの責任問題

もうひとつ、話をややこしくしているのが、「意図しない暴走」を起こしたときの責任の所在です。

私の考えは、「ドライバーに全責任がある」です。

道具を、それも「用法上の凶器である車」を使うからには、使用者が全ての責任を負うべきだと考えています。

多くのドライバーは、徒歩で移動するのと同じ感覚で車を使い、だれも凶器を扱っているなんて思っていません。

コメント主様は車の欠陥であるなら、販売したメーカーなり、販売を許可した国に責任があるとおっしゃられています。

もちろん、これもその通りです。欠陥や設計ミスが発覚したら速やかにリコールというカタチで責任をとらなければなりませんし、今までもそうしてきているはずです。

ただ、本件の内容は不具合が立証できていないか、まだ潜在的なのか、それとも不具合ではないのか、明確になっていません。

不具合・欠陥が本当にあるのか?

前述したような事象があるとして、それは不具合と呼べるものなのか?という話になりますが、正直わかりません・・・というのが本音です。

事故の原因は警察なりメーカーでも調査はしているでしょうけど、そういった情報は報道を通して私たちが知ることはありません。

凶器を扱う以上は、それ自体を深く知らなければいけない・・・とコメント中にも書いた私ですが、エンジンやトランスミッションをバラして隅々まで観察したかと言われると、そうではありませんし、せいぜい構造の簡略図でどういう仕組みなのかを調べた程度です。

なのでここからは想像ですが(間違っていたらご指摘ください)、結論としては、私は欠陥ではないと思います。

急勾配でクリープでは登らないような場面で、トランスミッション(というかトルクコンバータ)がどうなっているのか想像すると、Dレンジでブレーキを踏んで停車しているときと同じなんじゃないかと思うわけです。

エンジン側(ポンプインペラ)は常に回り続けていますが、タイヤ側(タービンランナ)はブレーキで固定されて回りません。エンストしないのはトルクコンバーター内でオイルがかき混ぜられているだけだから。メカ(機械)的に切り離されています。

さらにきつい勾配なら、その分エンジン回転を上げる必要があります。きつい勾配で停止できているなら、重力による負荷と駆動力が釣り合っているということです。

で、その負荷が突然なくなったとしたら? エンジン回転は急には下がらないので、その回転に見合っただけの加速をするのは当然のことです。 負荷が大きければ大きいほど、その負荷がなくなったときの駆動力は大きくなります。

ところで、トルクコンバータのポンプ側(エンジン側)の回転数が、タービン側(車輪側)の回転数より大きい場合はステータによって、トルク増幅作用が生まれます。 この辺が本件(意図しない急加速)に繋がっているんじゃないかと思うわけです。

巡航中(ポンプ側とタービン側回転数がほぼ一致)のときに踏む「ほんの少しのアクセル」と、高負荷時に踏む「ほんの少しのアクセル」とでは、同じ踏み方・同じ踏み込み量でも発生するトルクは異なってきます。(たぶん)

「ほんの少しアクセルを踏んだだけで急加速した!」 と感じるのはこういった状況だからなのでは?と思います。

これが正常なのか異常なのか、ですが、私は正常なことだと思います。そうしないと急勾配を登ったり、大きな段差を乗り越えるための駆動力が得られないので。

重要なのは「凶器」だと知ること

寄せられたコメントへの返信でも書きましたし、このブログでもたびたび触れていますが、車は用法上の凶器です。 いくら快適に安全になっても、本質は変わりません。

多くの人はそんなことも忘れて、あるいは知らずに、簡単にアクセルを踏みます。

漫然と踏むそのペダルが、アクセルなのかブレーキなのかわからない人もいます。

この事例のように、ペダルを間違わなくても暴走する可能性があることを知っていただくためにコメントをご紹介させていただきました。

ときどき脱線して、且つ長いですが、全コメントはこちらの記事でご確認できますので、興味のある方はご覧ください。

関連:アクセル・ブレーキ踏み間違い事故は何故起こるのか?原因と対策

それでは、良きカーライフを。

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 - コラム, トラブル, 運転技術