「そんな車間で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」・・いやいや無理でしょ

ミニカーの玉突き事故 コラム
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私の車、わりとヤンチャな外観なので、滅多に煽られることはないのですが、たま~に「おいおい大丈夫か?」と思わせるような車間距離で追走してくる車がいます。

走っている台数によるところもありますが、大抵はごくごく普通なミニバンやコンパクトカーです。

たしかに前の車より先の状況を見ていれば、狭い車間でも大丈夫なことが多いですが、車種によってブレーキ性能は様々です。

私が「超」がつくほどの急ブレーキを踏んだら・・・間違いなく追突されます。前の車のブレーキ性能なんて気にして運転してないですもん。

その車間で大丈夫?

一般的に最適な車間は2秒~3秒と言われています。時速50km/hで走行中の車は、1秒間で約14mも進みますので、28m~42mくらいが最適な車間距離となるようです。

以前の記事にも書きましたが、走行中の車が停止するまでの距離は、「空走距離」と「制動距離」の和で表されます。 一般的によく言われているのが下の式です。

空走距離(1秒)14m+制動距離18m=32m ※時速50km/hのとき

空走距離はドライバーの反射神経などによるところ、制動距離は車のブレーキ性能や路面状況によるところが大きいです。

それを踏まえて、1秒にも満たない距離で追走してくる車は何を考えているんですかね? たぶんなにも考えていないんでしょうけど・・・。

ほぼ100%ありえないですが、前を行く車と同時にフルブレーキがかけられたとしてもブレーキ性能の違いでコツンと当ててしまうことも考えられますし、余所見していたらそのままノーブレーキで突っ込んでしまうこともあり得る距離です。

私にはとてもじゃないけど怖くてマネできません。

車間を空ける理由、事故防止以外にいくつ思いつきますか?
安全運転のためによく言われるのが、車間距離を確保しましょう、ということ。車は急に止れないと言われるように、事故防止の観点から、車間距離は非常に重要です。しかし、理由はそれだけではありません。あなたはいくつ思いつきますか?

大丈夫! その根拠のない自信はなんなんだ・・・

空走距離が1秒と書きましたが、世の中には素晴らしい反射神経の持ち主もいらっしゃるかと思います。 そんな方にとっては、前方の状況を的確に把握していれば、問題ない距離なのかもしれません。

でもね、人間の集中力ってそんなに長く続かないんですよ。 早押しクイズのように常に気を張り詰めてブレーキに集中する・・・なんて疲れることはしたくないし、そもそもあと何秒か車間を空ければ済むことなのに・・・。

大型車両の後ろで車間を詰めるのは自殺行為

高速道路を走っているとよく見かける光景・・・大型の貨物車やダンプカーの後ろにピッタリついて追走している車。見ているこっちが怖くなってしまいます。

追い越し車線が空いているのなら、さっさと追い越していけばいいのに、なぜかずっと短い車間で追走しているんですよね・・・。

煽っているんでしょうか? それともスリップストリームで燃費を稼いでいるんでしょうか? 一般道と同じ感覚で追走しているだけ?

大型車両にはそれ相応の強力なブレーキが装備されていますし、排気ブレーキも備わっています。 それに前方の状況がまったくわかりません。

過去には、煽られて腹を立てた大型車両のドライバーが急制動をかけて、追走していた乗用車が車体の下にめり込んで死亡した事故もありましたよね。

よくも平然と後ろについていられるなぁ・・・と感心してしまいます。リスクを理解しているんでしょうか?

あとがき

普段車で走っていると、車間距離を詰めすぎている車の多さに驚かされます。

過信、煽り、無意識、理由は様々でしょうけど、たかが2秒・3秒の話ですよ。車間さえ確保すれば、自動ブレーキなどの有難迷惑な機能満載な車を有難がって買うこともないでしょうに。(もちろん、万が一のときの備えとしては有効でしょうけど)

それと、煽られたからといって急ブレーキを踏むのはやめましょう。いらないトラブルになりかねません。

煽られた時の対処法 トラブルを避け楽しくドライブ
車を運転していると、様々なトラブルに見舞われるもの。後ろから煽られるのもその一つです。せっかくの楽しいドライブも、心無い運転者のおかげで台無しですよね。人を不快にさせるばかりか、事故の危険も伴う許し難い行為です。しかし、色々なドライ...

それでは、良きカーライフを。