運転技術上達への道~準備編~車両感覚を身につける

運転技術
スポンサーリンク

青空と白い車

閲覧ありがとうございます。ここへ辿り着いたということは、少なからず車の運転が上手になりたい!という思いがあるかと思います。新生活が始まり、免許証を取得したての初心者の方、住環境が変わり、車の運転が必要になったペーパードライバーの方、またはもっと運転が上手になりたいという向上心のある方、様々な方の運転技術向上のきっかけになれば幸いです。

ここでは、準備編、初級編、中級編、上級編、と4回に分けて書いていこうと思います。

それぞれの記事へのリンクです。

まずは準備編です。

自分の運転する車に同乗者がいた場合、同乗者にどのような感想を持たれるのが「上手な運転」或いは「下手な運転」と言えるのでしょうか?

5分でわかる運転技術

同乗者のレベルや関心の度合いにもよるでしょうけど、乗車して5分で、運転者の技術が丸裸になってしまうことが多いです。発進時の気遣い、アクセルの踏み方、減速のしかた、交差点の曲がり方、これだけで「このドライバーは安心して乗っていられる」か否かが分かってしまいます。

「急」がつく運転は論外で、同乗者に不快感・不信感しか与えません。こういった運転は、「下手」というレベルにすら達していません。

では、どういった運転が「上手」だと言えるのでしょうか? 先にも言った通り、同乗者によるところもありますが、加減速に若干の不快感はあるものの、許容できるレベルであったり、自分のブレーキタイミングと少しズレがある程度の場合、(口には出さないでしょうけど)下手=上手ではない、という感想を持たれるでしょう。

同乗者に何の不快感も与えずに走行できるようになると、「上手だね!」とお褒めの言葉をいただけるかと思います。ですが、ここで満足してはいけません。

本当に上手な運転とは、同乗者に「上手」だとか「下手」だとかを一切感じさせない運転のことを言います。車という「用法上の凶器」に乗っていることさえ忘れさせる運転が、本当の意味での「上手な運転」と言えるのではないでしょうか。

心構え

初心者の方やペーパードライバーの方、車の運転が怖いと感じたことはありますか? 慣れないうちは少なからず、恐怖というものを感じながら運転しているかと思います。

その感覚は正常です。この先、上達して運転にも慣れていくことでしょう。でも絶対に「怖い」という感覚を忘れないでください。脅かしているわけではありませんが、このブログの一番最初の記事にも目を通していただき、車の危険性を決して忘れてはいけません。

クルマは凶器か?テクノロジーの進歩により忘れ去られるモノ

空間認識と車両感覚

まずやっていただきたいのは、車両感覚を見につけることです。教習所でも一通り身につけたかと思いますが、自分が普段乗る車の全体像を確実に把握することから始めてください。

具体的な方法

協力者がいるのであれば、車の四隅(前端・後端と側面の延長線上の点)に立ってもらう、或いは長い棒のようなものを立ててもらい、運転席からどのように見えるか、徹底的に覚えてください。

この際、顔を向けて見るのと同じくらい、ルームミラーとサイドミラーからの見え方も覚えてください。顔を向けて見ると、姿勢がいつも同じだとは限りません。運転席の顔の位置を変えずに四隅を把握し、その点同士を繋いで箱をイメージします。協力者がいない場合は、広い駐車場などで白線など目印になるもので把握してください。

次に、タイヤの位置を把握します。前タイヤはフロントガラス越しに、後タイヤはサイドミラー越しに、なるべく顔の位置を変えずに確認します。タイヤは車内から見えないので、協力者などに立ってもらうと良いです。特に重要なのは後タイヤの位置です。

目印がなくても自分の車が箱型の3D映像として運転席からイメージできるようになるまで、何度も実行してください。

空間認識能力には個人差がありますが、磨けば向上するものです。面倒がらずに、徹底的にやります。

サイドミラーの設定

サイドミラーの角度を設定します。バックでの車庫入れの際、少し下向きになっていたほうが、駐車枠や目印も見やすくていいです。

具体的には、サイドミラーが横長の長方形だと仮定します。運転席から顔は動かさずに視線を向けたとき、ミラーの上辺に地平線がくるように上下方向を合わせます。左右の角度ですが、ミラーを縦線で4等分して、車体の端がミラーの一番内側エリアに収まるようにします。

操作方法は車種毎に違いますので、マニュアルなどで調べてください。

車両感覚の確認

平坦な直線道路(センターラインと路肩の白線があればベスト)を走行します。運転席から、センターラインと路肩の白線を見てください。前述した「車体を囲む箱のイメージ」と道路のラインが平行になっていますか?(くれぐれも目を閉じてイメージしないでくださいね)

右ハンドル車であれば、左側の辺が少し長い台形のように見えるはずです。

次に、前方に注意を払いながら、左右のサイドミラーを確認してください。ラインと車体の距離がわかります。左右同じくらいの間隔であれば、車線の中央を走行していることになります。

実際の道路を走行するのがまだ怖いという方は、広い駐車場(白線の枠があればOK)で確認してみてください。

準備編まとめ

いかがでしたか? これで準備編は終わりです。自分の操る車と他のモノの境界がどこにあるのか? この把握が重要です。

そして一番大事なのは、運転は怖いもの・・・という感覚です。 どんなに運転に慣れても、この本質を忘れてはいけません。

次は初級編を書いていこうと思います。

それでは、良きカーライフを。