車好きなら誰もが考えること。自分の愛車をチューンナップしたい! でもお金がない!そういう方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人です。車は庶民にとって、安い買い物ではありません。それはチューニングパーツも同じこと。
ここでは、あまりお金をかけずに、自分好みの車にチューンナップする・・・というアプローチで書いていきます。
どんなチューニングがあるの?
チューニングと一言で言っても、様々な考え方があり、うまく説明できないのが正直なところです。まずは代表的なものを簡単に挙げていきたいと思います。
ドレスアップ
最もポピュラーなチューンナップ・カスタマイズと言えば、やはりドレスアップでしょう。エアロパーツを取り付けたり、オーナメントやステッカーなどを貼り付けたり、逆に、メーカーのエンブレムを外したり・・・と、一発で愛車の印象を変えられるチューニングです。
ドレスアップで注意したいところは、ある程度距離を走ってから、エアロパーツを装着すると、塗装の色合わせが難しいところです。
できるなら最初から好みのエアロを全て装着したいところですが、お金もそれなりにかかります。多少の色違いが許容できるのであれば、後から追加でも構いません。
バンパーを割ったり擦ったり、凹みを直すついでに装着すれば、他の塗装が必要な部分と併せて作業できて、多少は安くあがるでしょう。
足周り
続いて足周り。スポーツカーに限らず、ドレスアップの一環として、車高を下げるなどが一般的です。お手軽なダウンスプリングから本格的な車高調まで、様々なパーツが販売されています。また、サスペンションを構成するブッシュ類、スタビライザーなどにも手を加えることもあります。タイヤやホイールも自分好みに換えたりできます。
足周りのチューンナップはダイレクトに居住性・快適性・操縦性に影響してきますので、効果を体感しやすい分、慎重に行うことも大事です。
参考:アライメント調整は本当に必要?売り文句に踊らされないために
吸気・排気・エンジン系
主にスポーツカーなどの高性能車を、更に性能アップさせるためのチューニングです。エンジンにまで手を入れると大掛かりになりがちで、費用も多くかかってきます。お手軽な吸気系・排気系に留めておくのも良いですが、何事もバランスが肝心です。
インテリア
運転中の居住空間は大事です。内装にこだわったり、バケットシートを入れたり、シートカバーを付けたり、自分の求める快適性・安全性のために行います。
カーオーディオにこだわっている方は、デッドニングなども行われます。
その他
エンジンルームのアーシングやボディの軽量化、大容量ラジエータへの交換、その他、交換できるパーツは全てと言っていいほど、純正品以外のパーツが出揃っています。こうしたパーツへの交換もチューンナップの一つです。
車はお金のかかる趣味
前述したように、あれもこれもとこだわりはじめると、お金がいくらあっても足りないくらいに、車はお金のかかる趣味です。ですが、お金持ちに限定された趣味ではありません。
お金がなくてもチューンナップしたい! 少しの工夫と忍耐で、愛車を少しずつチューンナップしていくことは可能です。ただ、全くお金をかけずに・・・というのは難しいかもしれません。
方法1.壊れたところからグレードアップ
車は機械製品です。いずれ必ずどこかが壊れます。壊れたパーツを交換するのではなく、違うパーツ(上位のパーツ)にグレードアップしていく方法です。
サスペンションのショックアブソーバーからオイルが漏れたのであれば、それを機に車高調などへ交換すれば、純正の乗り味と車高調の乗り味を、長く楽しめます。
タイヤが磨耗して使えなくなれば、同じタイヤに交換するよりも、他のグリップが良いタイヤやエコなタイヤなど、自分好みのタイヤに交換していきます。
こうすることで、部品レベルでの寿命を全うさせつつ、車全体でも長く乗り続けられ、徐々に自分好みの車に仕上げることができます。ただ、すぐに換えたい!という人には不向きです。
また、性能を向上させるようなパーツは、純正部品よりも安全マージンを削っているため、寿命が短い傾向にあります。できればメーカー品、準メーカー品、或いは信頼のおける社外品を選ぶのが無難です。
方法2.中古車を選択する
自分の理想とするチューンナップ後のイメージがあるのであれば、中古車という選択もアリです。好みのエアロ、足周り、マフラーなど、自分で買ってチューンするよりも、はじめから装着されている中古車を選べば安上がりです。
ただし、慎重に吟味しないと、寿命が尽きかけているパーツが満載・・・ということにもなりかねません。しっかりと整備記録があるものや、実際に乗ってみて違和感がないものなど、良い中古車を探すには慣れと見る目が必要です。
方法3.中古パーツを利用
中古パーツを取り扱っている店も多くあります。そういったお店は全国のチェーン店の在庫から取り寄せてもらえる場合もありますので、ネットなどで調べてみましょう。また、オークションなどを利用するのも手です。
流通量が多い(販売台数が多い)車種であれば、様々なパーツが入手できるでしょう。注意点も中古車と同様、ある程度の見る目が必要です。
番外編.自分で作る
機械設計者から見て、車のアフターパーツは高すぎます。なぜ高いのか? それは需要が見込めない場合、少数ロットでの製作となったり、受注生産となり、大量に生産できないためです。それに、無くても機能的に問題ないので、趣味・嗜好品として利益を多く乗せているでしょう。
自分で作るといっても、日曜大工レベルだとみすぼらしくなってしまったり、安全に関わるパーツの場合、整備不良となったり、車検に通らないこともあります。
自分で採寸して、強度計算などをして、図面を描き、知り合いの加工屋さんに製作してもらえる環境があるのなら、かなり安く出来上がるでしょう。(かなり特殊な例ではありますが・・・)
私は車内のアルミ製フットレスト(価格8,000円)を、端材で製作していただきました。(ご厚意で無料) 他にはGTウイングのステーなど。
まとめ
車のチューンナップは「趣味」に属します。なので高い! なるべくお金をかけずにやるには、長く乗り続けることを前提に、壊れた部品からグレードアップしていけば、無駄なく、しかも徐々に自分好みの車に仕上げていくことができます。
中古車という選択や、中古パーツという手もありますが、慣れと部品や車の状態を見る目が必要になってきます。
基本的にお金のかかる趣味ではありますが、趣味というからには、自分で楽しんでチューンナップしていきたいものです。
それでは、良きカーライフを。