脱ペーパードライバーしたい貴方に贈る、たった2つのアドバイス

交通教本 運転技術
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交通教本

運転免許証を取得したにも関わらず、都市部などで車を必要としない生活を送っていたけれど、転勤で車が必須な田舎に引っ越すことになった。

子供が生まれて、徒歩や自転車での移動は厳しくなった。車があれば便利なのに・・・。

ペーパードライバーだった人が、車を運転しようと決意する理由は様々ですが、教習所を卒業してから一度も運転したことのない方、何年もブランクがある方、などからすれば、怖くてなかなか行動に移せない方も多いでしょう。

今回は新たな生活が始まる春に向けて、そっと背中を押してあげられるようなアドバイスを贈ります。

運転は「慣れ」が全てです

一般公道を運転するうえで、一番大切なのは「慣れ」です。 卓越した技術も素晴らしいセンスも必要ありません。 サーキットでコンマ何秒を競い合えとは言ってないのです。

運転するのが怖い

ペーパードライバーの方は口をそろえて「運転が怖い」と言います。その感覚は間違っていません。

1トン以上もある車体を、ハンドルとペダルだけで制御するんです。怖くないわけありません。残念ながら多くのドライバーは、慣れとともに恐怖心すら忘れてしまっています。

ペーパードライバーの方が「怖い」と感じることには、大きく分けて2つあるでしょうか。

  • 運転に不慣れなことによる恐怖
  • 他の車による恐怖

運転に不慣れなことによる恐怖

「こんなにスピード出して止まれるだろうか?」「狭い道で車体をこすったりしないか?」

主に車に慣れていないために感じる不安からきています。

これは誰でも同じことです。安心してください。誰でも最初は怖いんです。何度も何度も車を運転することによって、嫌でも慣れていきます。

時には縁石に後輪を乗り上げてしまうこともあるかもしれません。時にはスピードを出しすぎて急ブレーキであわや・・・ということもあるでしょう。

頭でイメージしているだけでは、いつまでたっても乗れるようにはなりません。

毎日少しずつでも運転してみる。運転しなくても運転席に乗ってみる。ハンドルを握ったりミラーを見たり、とにかく車に慣れることが大切です。

参考:運転技術上達への道~準備編~車両感覚を身につける

他の車による恐怖

残念ながら、自分本位で運転しているドライバーは少なからずいます。

「煽られたらどうしよう」「ほかの車に迷惑がかかってないだろうか?」「譲り合いってどうすればいいの?」

道路を走行している車は、自分だけではありません。慣れない運転でゆっくり走っていたら、後ろから猛烈に煽られて怖い思いをしたことがある方も多いでしょう。

参考:煽られた時の対処法 トラブルを避けて楽しくドライブ

また、駐車場で何度も切り返しして、後続を待たせてしまうこともあるでしょう。焦れば焦るほどうまくいかず、パニックに陥ってしまうかもしれません。

そこで有効活用したいのが、「初心者マーク」です。免許証取得後、1年間は装着義務がありますが、運転に自信がなければそのまま付けていても罰せられることはありません。

煽り運転自体、煽るほうが一方的に悪いのですが、初心者を煽ると違反になります。実際には初心者じゃなくても、初心者マークを付けておくことにより、多少の抑止力にはなるでしょう。

駐車場でモタモタしてしまっても、初心者マークがあれば大目にみてくれるかもしれません。

車の交通も所詮は人間の往来と同じです。他の車がどんな動きをするのかわからずに恐怖を感じているのなら、まずは街に出て人混みを歩いてみましょう。

人混みをかきわけて我先に・・・と急ぐ人、余所見をしながらフラフラ歩く人、急に立ち止まって方向を変える人・・・などなど。

同じ人間のすることなので、車の運転も街を歩くことも大差ないんです。こう考えると少しは気が楽になりませんか?

他のドライバーよりも貴方のほうが安全です

ペーパードライバーから見て、街中をスイスイと行きかう車。運転が上手だなぁ・・・と感心するでしょうか?

大半のドライバーは運転に慣れているからそう映るだけなんです。毎日のように運転して慣れきっている。そして慣れは車の恐怖すら忘れさせてしまいます。

スピードなんてホントにすぐ慣れてしまいます。そして自分の制御できるスピードを超えても自覚なんてありません。

漫然と無自覚で運転している多くのドライバーより、貴方のほうがよほど安全なんです。

車を運転することが怖い・・・これは車の本質を知っているからこそです。

毎日毎日、車を運転して、ペーパードライバーを卒業できたとしても、車の本質だけは忘れてはいけません。

参考:クルマは凶器か?テクノロジーの進歩により忘れ去られるモノ

これさえ忘れなければ、今後、貴方と同じようにペーパードライバーを脱したいと思っている方々や初心者が、自信のない走りをしていたとしても、イライラせずに暖かく見守れるのではないでしょうか。

ペーパードライバーを脱したい貴方へ

  • 運転は慣れが全てです
  • 他のドライバーより、貴方のほうが安全です

車の運転が上手になるためには、90%の慣れと10%の向上心だと思っています。

街中を器用に運転するだけなら、慣れだけで「その辺を走っている大多数のドライバー」と同じレベルになれるでしょう。

なぜなら、貴方もほかのドライバーも、自動車教習所を卒業して「車を運転する資格」を持っているからです。

決定的な違いは、今まで運転してきたかどうか、ただそれだけです。誰でも最初は初心者です。誰でも最初は怖いと感じています。

せっかく高いお金を支払って、運転免許証を得たのなら、それを身分証明書だけにしておくのはもったいないです。

教習所のペーパードライバー講習や出張講習を受けたり、身近な知り合い、親族などに協力してもらったり。ペーパードライバーを脱する方法はいくらでもあります。

しかし、最終的には貴方自身が「乗るか乗らないか」にかかっています。乗り続ければ必ず乗れるようになります。

車に乗らずに上達することは絶対にありません。

車は怖い機械ですが、扱い方を間違わなければ、この上なく便利で楽しい乗り物です。上に挙げた2つのアドバイスが、貴方の背中を押す一助となれば幸いです。

それでは、良きカーライフを。