カーズ クロスロードを初日に観てきました。子供向けというよりオッサン向けですね

人生の岐路 コラム
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先日公開の「カーズ クロスロード」を公開初日に鑑賞してきました。もちろん娘も連れて。

カーズが公開されたのは2006年7月。まだ娘は妻のお腹の中にも存在していませんでしたが、生まれてすぐにDVDを見せたところ、すごく気に入ったようで、カーズ2は劇場に行って観たのを覚えています。

今作はその3作目。10歳になった娘にも内容は理解できるだろうと、劇場に足を運んだわけです。

爽快なカーレース映画だと思ったら渋すぎる人間ドラマだった

今回のカーズは外伝風味だったカーズ2とは違い、第一作目の正統な続編という位置づけでした。

簡単なあらすじ

今やゆるぎない地位を手に入れたマックイーン。ライバルたちとこれから先もずっと走り続けていく・・・そう思っていた矢先、突如現れたルーキー、ストームの想像を超える速さを見せつけられる。

最新のテクノロジーを武器に次々と現れる次世代のレーサーたちに、マックイーンのライバルたちは次々と引退に追い込まれ、ついにはマックイーンも限界を超えた走りで大クラッシュに見舞われてしまう・・・。

修理が終わっても師匠ハドソン・ホーネットの現役時代の映像を見て、今の自分と重ねていた。

親友のメーターや恋人のサリーの励ましもあり、最新設備の整った施設で再起を誓うマックイーンだったが、最新のトレーニングに馴染めず、突き付けられた現実は「次のレースに勝てなければ引退」だった。

レース会場のフロリダまで、トレーナーのクルーズ、ピットクルーのルイジ・グイド、トレーラーのマックとともにトレーニングの旅がはじまった。

思うようにトレーニングができないマックイーンは、かつてハドソン・ホーネットのクルーチーフだった男のもとを訪ね、打倒ストームにむけたトレーニングを積むも、一緒にトレーニングしていたトレーナーのクルーズにスピードで負けてしまう。

また、同時に今は亡きドック・ハドソンの引退後の顔も知ることになる。引退してマックイーンと出会い、指導している顔は幸せに満ちていた。

複雑な心境のままレース会場に着き、いつものセリフで集中力を高めるマックイーン。

スピード! 僕はイナズマ! 僕は・・・速い??

自身に暗示をかけるように念じる言葉もいつもとは違い、疑問形だった・・・。

レースがはじまり、最後尾から追い上げを見せるマックイーン。しかし、ストームとのスピードの差に、あのときの大クラッシュが脳裏に浮かぶ・・・

そしてマックイーンの選択した答えは・・・(続きは劇場で!)

観ていてすこし寂しい気分になる作品

かつて自分がそうだったように、彗星のごとく現れたルーキーと自分を重ね、尚且つ大クラッシュでチームを追われた師、ドック・ハドソンともダブらせ、

「まだ走れる!」

と思う反面、

「引き際とは何か?」

と自問自答する姿が、全盛期のマックイーンっぽくなくて、絵は同じなのに、すごく「歳を取ったな・・・」と感じてしまいます。

初回の公開が2006年、もう11年も経つんですね。11年も経てば普通の車なら1回や2回はモデルチェンジされていて当然。

ライフサイクルで言えば寿命とされる年月です。 もちろんまだまだ走れる車はたくさんありますが、速く走る・快適に走る・安全に走る、といったことは何世代も前の「過去のもの」となってしまうんですね。

劇中での時間の流れと、実際の世界の時間とは違うかもしれませんが、全編を通して、どこか寂し気な空気感が漂っていた気がしたのは私だけでしょうか。

車好きなオッサンはとりあえず観てみよう!

作品自体は車を可愛らしく擬人化したものになっていますが、描かれている内容は全くもって子供向けではありません。

ちょうど、中堅からベテラン社員となって、若手の指導を任されるような世代にこそ観てほしいですね。車好きならなおの事。

レーサーやスポーツ選手ではなくても、どこか共感して「ウルッ・・・」ときてしまう作品です。

涙もろい私はもちろん泣きましたよ・・・

公開したばかりなので、あまり詳しく書けずに申し訳ございませんが、今日はこの辺で。

それでは、良きカーライフを。