前回は、初心者やペーパードライバーに向けた、車を運転する上での前段階、準備編と題して書きました。今回はいよいよ一般道の運転へと進みます。
それぞれの記事へのリンクです。
- 運転技術上達への道 ~準備編~
- 運転技術上達への道 ~初級編~ (今回)
- 運転技術上達への道 ~中級編~
- 運転技術上達への道 ~上級編~
用意するもの
まず、準備編で車両感覚について説明しましたので、自分で運転する車があるという前提で、他に必要なものを挙げていきます。
初心者マーク
免許証を得て1年間は付けることが法律で義務付けられていますので、初心者の方は必ず持っているはずです。何年も運転していないようなペーパードライバーの方はカー用品店などで売っていますので準備してください。初心者以外、付けてはいけないということはありません。運転に自信がなければ、堂々と付けてください。
マグネットタイプがおすすめです。 車体の前後、見えやすい位置(地上から0.4m~1.2mの範囲)に貼ってください。フロントガラスに吸盤タイプを貼るのは違法となりますので、気をつけてください。
携帯電話
運転中に使用するのではなく、万が一のとき、すぐに連絡ができる手段は確保しておきたいものです。加えて、同乗者がいると尚安心です。
運転免許証
何を今更・・・と思われるかもしれませんが、今まで必要としなかったペーパードライバーの方などは、つい忘れがちです。必ず携行しましょう。
コースを決める
お住まいの地域によっても運転の難易度はかなり違ってきますが、まずは自宅や契約駐車場の近場を一周してみましょう。Google mapなどで事前に走るコースを決めておくと安心です。注意していただきたいのは、一方通行の道路。近所であれば徒歩や自転車で下見をするのも良いかもしれません。
コースは出発地点からまず左折で出ます。そして比較的広い(センターラインがあるような)道路を左折だけで戻ってこられるようなコースにします。交通状況にもよりますが、スムーズに流れている道路で10分程度で1周できるくらいがいいかと思います。
それでは出発
運転免許証を取得していることが前提なので、細かなウインカーの出し方だとか、巻き込み確認だとかは出来る(知っている)こととして、詳しくは説明しません。
大通りへの合流
まずは自宅や駐車場から周回コースに出なければいけません。焦らずに車の流れが途切れるまで待ちましょう。車列が途切れたら、左から歩行者や自転車が来ていないことを確認して合流します。
ゆっくりでもいい
制限速度が例えば50km/hの道を、徐行のようなスピードだと問題、というか大迷惑ですが、他車のスピードよりマイナス10km/h程度であれば大丈夫です。初心者マークを免罪符にするつもりはありませんが、初心者を煽ったり幅寄せする行為は違反です。
殆どの場合、車の流れは制限速度よりも速いですが、慣れるまでは自分のペースで走ってください。走行中、車間は2秒、できれば3秒以上とってください。目安は横断歩道から、手前にある菱形のマーク(横断歩道から遠いほう)と同じくらいです。およそ50m。この車間をキープしつつ、更に前の車の様子を見ていれば、不測の事態に遭遇しても安全に停止できるでしょう。
左折時の注意点
基本的には教習所で教わったことをそのまま実行すれば良いでしょう。車両感覚に自信がなければ、ギリギリまで寄せる必要はありませんが、一度左に寄せた後、右に膨らむのはNGです。横断中の歩行者や自転車がいたら、確実に停まってください。
慣れたら逆廻り
ある程度、車の流れに乗れるようになったら、今度は右折のみで周回するコースを考えます。できれば、右折レーンと右折用の信号がある交差点を選んでください。ここでも焦る必要は全くありません。自動車(四輪)が途切れたと思っても、対向車の左後方に二輪車が隠れていることがあります。多少遅れてもいいので、確実に安全を確認して曲がってください。
余裕がでてきたら
何度も何度も練習し、スピードにも慣れてきたら、自分なりの課題を設定します。
例えば、道路にマンホールがあれば、任意のタイヤで踏んでみる、或いは踏まないで車体の下を通過させる、マンホールの半分を踏んでみる、小さな窪みがあれば踏むor踏まない、など。
走行中に発見した目標物に対して、タイヤの位置をコントロールする練習です。限られた道幅なので、あまり極端なことはできませんが、今、タイヤがどこを通過したのか?といった事を、タイヤからの振動で感じ取ってください。
広い駐車場であれば、小石を置いて、任意のタイヤで踏む練習も良いかと思います。スピードはゆっくりでいいので、小石を左後ろタイヤのみで狙って踏めるようになれば完璧です。
初級編まとめ
いかがでしたか?運転に慣れたでしょうか? 慣れるまでは継続が一番大事です。初心者マークをつけているうちは、ゆっくりで何の問題もありません。あとは漫然と運転するのではなく、安全に配慮しつつも、自分なりの課題を常に持って運転することも大事です。
地道な積み重ねの先にはきっと車を楽しむ為の「何か」があるはずです。頑張ってください。次回は中級編です。
それでは、良きカーライフを。