新車購入から5回目の車検を終えた直後の2015年秋、走行中にエンジンチェックランプが点灯するようになりました。何度かディーラーで点検してみるも原因不明。そして告げられたエンジンの寿命。
今回は私の愛車RX-8のエンジン載せ換えのお話です。
エンジンチェックランプ点灯
車検を終えたばかりの2015年10月のある日、会社から帰宅中にスモールライトを点灯させた瞬間、メーターに見たくない警告灯が点灯しました。エンジンチェックランプです。ですが、この時はあまり慌てませんでした。
というのも、RX-8のエンジンチェックランプが点灯する原因は多岐にわたり、多くの場合、イグニッションコイルの不調だったりするからです。(それでも出費は痛いですが)変な振動や回転数のブレもなかったので、その時は回転数を抑えてそのまま帰宅しました。
翌日、エンジン始動するも、警告灯は点いたまま。いつもなら停止させて再始動すれば消えたりするのですが・・・。ここで一抹の不安を抱えながらも、いつも通り出勤します。ディーラーには連絡を入れ、翌日(土曜日)に診てもらうことにしました。
エラーコード(P2259)ソレノイドバルブ異常
ディーラーにてログに残されているエラーコードを確認してもらうと、二次エア噴射ソレノイドバルブの故障という結果でした。イグニッションコイル全交換を覚悟していたので、出費はそれほどでもなく、修理をお願いしました。
再び点灯するチェックランプ
ソレノイドバルブ交換後、またしてもエンジンチェックランプが点灯しました。今度はSSV(セカンダリーシャッターバルブ)異常。またかよ・・・と思いつつもディーラーに連絡して診断してもらいます。
30分か1時間後か、担当のサービスエンジニアさんが神妙な面持ちで現れ、「エンジンの圧縮圧力を測定させてください」とのこと。
嫌な予感がしつつも、測定してもらうことにしました。
そして告げられる寿命
圧縮圧力測定の結果が下記。(クランキングスピード250rpm換算値)
フロントローター(単位はkPa)
- 1室:660
- 2室:670
- 3室:630
- 3室差:40
リヤローター
- 1室:603
- 2室:593
- 3室:593
- 3室差:10
※ローター差:67
限度値は、各室680kPa、3室差150kPa、ローター差100kPa
なので、3室とも満遍なく限度値未満という結果でした。正直、ショックでした。ディーラーの営業担当の方も、落ち込む私を見て、新型のデミオやロードスターを勧めるわけでもなく、ただ私の返答を待っていました。
乗せ換えの決意
正直、悩みました。車検を通した直後でなければ、新型のデミオ(ディーゼル)に転んでいたかもしれません。しかしポン!と新車が買えるほど蓄えがあるハズもなく、その場でエンジンを載せ換える決断をしました。
選択肢は大きく分けて3つ
まずは、メーカーの新品エンジンかリビルトエンジンか、の2択です。リビルトエンジンというのは、使われなくなったエンジンパーツの、まだ使用できる部分をメーカーで組み立て直したもの。2015年秋の時点では、まだ新品エンジンが入手可能でしたが、リビルトエンジンとの差額は10万円ほどだったと思います。
そして3つ目の選択肢は、チューニングショップなどでのオーバーホール。しかし私の住む地域にショップはなく、且つ信頼できるところとなると、難しく、こちらは断念することになりました。
結局、メーカーのリビルトエンジンに乗せ換えを決め、エンジンや補器類、それにこちらも丁度寿命だったクラッチ板も新品に交換することになりました。
甦った愛車・・・とその価格
エンジンがディーラーに届き、乗せ換えのために入庫して3週間ほど。ついに甦った愛車とご対面しました。
今回の改修にかかった金額・・・およそ90万円。手痛い出費でしたが、買い替えよりは安く済み、愛着のある車が、ほぼ新品同様に甦りました。
初代エンジン13B-MSP走行距離:141,500km
これからも大事に乗り続けたいと思います。
それでは、良きカーライフを。