愛車との別れ方4パターン

クラシックカー コラム
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クラシックカー

どんなに大事に乗っていても、車は機械である以上、いつか必ず壊れます。

直していつまでも乗り続けたいと思っていても、不慮の事故などに巻き込まれ、突然の別れとなってしまうこともあります。

壊れたり事故に遭ったら買い替える・・・ただそれだけ。 そういう方もいらっしゃるでしょうけど、ただの道具・・・と割り切っていても、長年乗っているうちに愛着が湧いてくるかもしれません。

愛車との別れ・・・皆さんにはどんなエピソードがありますか?

何もしてやれなかった初代との別れ

大学時代に中古で購入したRX-7(FC3S)ろくにメンテナンスもせず乗り続けていました。

6万キロでクラッチが滑り交換。エンジンはアイドリングが不調で、信号待ちで止まるとストールしてしまうこともありました。

仕事の関係で実家に帰ってからは、弟が乗っていた車を主に使い、RX-7は車庫の中という日が続きました。 気付いたときには既にエンジンがかからず、埃をかぶったままずっと放置していました。

一年ほど経ち、RX-8が発売され、乗り換えを決意。

動かなくなったRX-7は、わずかばかりの値引きと引き換えにディーラー引き取り。埃をかぶったまま積車に積まれ運ばれていってしまいました。

残ったのはほろ苦い思い出だけ

今ではデジカメやスマホで気軽にパシャパシャと写真を撮れますが、当時はデジカメを持っていなくて、携帯電話のカメラでも車の写真は撮っていませんでした。

外せそうなパーツもなく、全てきれいサッパリ持っていかれました。 積車を見送り、ぽっかりと空いた車庫を眺めながら、セブンと過ごした日々を思い出していました。

友達と夜な夜な走りに出かけたこと。 オウム事件のあおりで警察に職務質問された挙句、トランク(ハッチ)の中を隅々まで探られたこと。

真夏に駐車場で涼んでいたら、ボンネットの下からもうもうと水蒸気があがり、オーバーヒートさせてしまったこと。 真夜中の高速道路でタイヤをバーストさせたこと。

今になって思えば、あのセブンにとって、私はあまり良いオーナーではなかったと反省しています。

愛車との別れ方

さて、当時は車を買い替えるとき、ディーラーに下取りで引き取ってもらう事しか頭になかったのですが、調べてみると様々な別れ方があることがわかりました。

  • 個人売買
  • 買取り
  • 下取り
  • 廃車

個人売買

友人や知人、あるいは家族に愛車を譲り、末永く乗ってもらったり、ヤフオクなどのオークションへ出品したり、メルカリなどのフリマアプリを利用して、個人対個人の取引を行うことです。

友人・知人・家族へ譲る場合は、売買というよりも譲渡でしょうか。まだ走れるから大事に乗ってくれそうな人に愛車の余生を託したいという考えもあるでしょう。

売買となると価格設定が問題となってきます。親しい間柄であればあるほど、遠慮して安く譲らざるを得ないようなことも。

知人レベルの場合は信頼関係が問題になってきます。 名義変更をしないまま乗り続けられたり、故障の際にもいろいろとクレームをつけられるかもしれません。

オークションやフリマアプリでの売買は、売る側も買う側も、価格的にはメリットがありますが、基本的に見ず知らずの第三者に売るわけですから、トラブルになる可能性は高くなります

愛車を少しでも高く売りたい・・・といった場合に、個人売買はあまりおすすめできませんが、買取りでは純正品以外のカスタムパーツは嫌がられる傾向にあります。

手元に純正品が残っているのなら、買取り査定に出す前に純正品に交換し、カスタムパーツをフリマアプリで売るのもひとつの手です。

オークションやフリマアプリを利用するのなら、パーツレベルの売買にとどめておいたほうがいいかもしれませんね。

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買取り

中古車販売を行っているお店などで、中古車として売るために買い取ってもらうのが買取りです。

車の買取り業者は数多くあり、今では複数社に一括で査定してもらい、高い査定の会社に売却する、一括査定のサービスも一般的になってきました。

都市部への転勤で車が不要になった、家族が増えて広い車に買い替えたい、といった、「まだ走れるけど手放したい」「手放さざるを得ない」様々な事情があるでしょう。

愛着のある車であれば、相応の評価(査定額)をされたいと思うものです。

愛車を手放すことがほぼ決まっているのであれば、新たなるオーナーのもとで大事にされることを祈って、こういったサービスを利用するのもいいかもしれません。

愛車の状態は直接見なければわかりません。 なので、複数社に査定を依頼できる一括査定サービスでは、査定する業者が多ければ、そのぶん電話対応や査定の立ち合いも増えます。

日頃忙しく、そういった対応が難しいなら、電話連絡も査定も一回で済む一括査定のサービスもあります。

下取り

下取りとは、車購入時に、今まで乗っていた車を売却し、車購入費用に充てることです。

買取りと混同しがちですが、買取りは車の売却と購入、別々に手続きが必要ですが、下取りは車購入ありきなので、手続きが一回で済みます。

下取りされた車は、状態によって中古車で販売されるか廃車になるか決まります。

どちらにせよ、ディーラーや販売店でそれらの手続きをやってもらえるので、面倒な手間がなく楽です。

愛車と呼べるほど、車を大事にしている方の多くは、走行距離が長いことが多いかもしれません。そういった車は一括査定に申し込んでも、概算価格ゼロ円は当たり前。

実際、私も15万km以上走行した愛車の概算価格が知りたく、査定に申し込んでみましたが、予想通りの概算ゼロ円

査定業者も「ご希望でしたら伺いますが・・・」という冷めた感じだったのでやめました。

ディーラーで買い替えの際の下取りであれば、値引きが渋い車種でも、下取りに上乗せという最終手段が使えます。

廃車

愛車との別れは時に突然訪れるかもしれません。

大事に乗っていたにも関わらず、ちょっとした不注意で事故を起こしたり、他車の事故に巻き込まれたり、あるいは大雨や洪水で水没、大雪でガレージの下敷きなど、天災の被害に遭うことも。

修理して乗り続けられればいいですが、多額な修理費を支払ってまで同じ車を乗り続けるという方は稀ではないでしょうか。

また、いつか再登録して乗るかもしれない・・・と、ガレージに保管したまま埃をかぶっている車もあるかもしれません。

下取りのタイミングを逸したり、買取りで値段がつかなかった場合、廃車という選択肢に行きつきます。

廃車は自分で手続きをする場合と、業者に依頼する場合とがあるでしょうか。

業者に依頼する例としては、販売店で買い替える際に下取りとして処理してもらうのが一般的です。

自分で手続きするとなると、費用もそれなりにかかりますし、なにより面倒です。

そういった場合に利用したいのが、事故車や不動車を買い取ってもらったり、引き取ってもらうサービスです。

引き取りや手続き費用が無料のところもありますし、税金や自賠責保険が戻ってくる場合もあります。場合によっては事故車・不動車でも買取りで値段がつくことも

中古車として再販はできなくても、パーツ単位で再利用したり、鉄資源としてリサイクルできるので、引き取り費用や抹消手続き費用など、無料でやってくれるんですね。

車はただの道具かもしれないけれど・・・

ドライな言い方かもしれませんが、車は所詮、生活を便利にする道具です。

そういう考えの方はたくさんいらっしゃいますし、愛車との別れの時に涙がこみ上げるなんて理解されないかもしれません。

でも、毎日握るハンドル、自分の身体になじんだシート、などなど、いつしか愛着がわいてきて、いざ別れの時・・・というとき、寂しい気持ちになるかもしれません。

車に移動手段(道具)以外の価値を見出している方々にとっては言わずもがな。 いろんな場所にでかけるときはいつも一緒、楽しいときも辛いときも一緒だった愛車との別れはきっと辛いものになるでしょう。

他の人のもとでまた元気に走り、大事にされることを祈って、個人売買や買取りを利用される方もいれば、自分以外には乗ってほしくない・・・と泣く泣く廃車を選択する方もいます。

キレイに洗車して最後のドライブにでかける人、記念写真を撮ったり、パーツの一部やマスターキーを引き取って思い出を残す人・・・まさに十人十色、様々な愛車との別れ方がありますね。

愛車との別れは辛いことですが、新たなる出会いの出発点でもあります。 素晴らしい車に巡り合えますように。

それでは、良きカーライフを。